咳に関する印象的な症例

ここ最近風邪をひいている方がよく来られます。

梅雨時の天気のせいか、長引いてる方も多いですね。

体力が落ちていたり、薬で症状を抑え込んで仕事してたりすると、

体の奥の方に熱がこもり、すっきりと風邪が抜けない気がします。。

 

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「咳にまつわる印象的な症例」

①麺をすすると必ず咳がでてむせてしまい、お蕎麦が上手く食べれない。

既往症をうかがうと、大きな病気をふくめて両手で足りないくらい。

しかしとても気丈な方で、病気で辛いということはおっしゃらなかった。

 

のどの周辺を触診しても特に気になる所はない。

背中をみると左の肩甲骨の際に強いエネルギーの滞りを感じる。

 

全体の調整のあと、そこに鍼をしてみると急に咳が出はじめて止まらない。

ちょっと苦しいけど、滞りが無くなるまで少しの間我慢してもらう。

 

その間1分くらい?手に伝わる感触が穏やかになってきた。と同時に咳も収まってきた。

するとなにか締め付けられていたものが無くなったように呼吸がすごく楽になったとのこと。

治療の後で、お蕎麦をおいしく食べれるようになり嬉しいと感想をいただいた。

 

②昔高いところから落ちて首を痛めた。その古傷が痛くてしょうがない。

全身の調整のあと患部の処置にうつり、首に鍼をした瞬間にすごい勢いで咳が出始めた。

前の経験があったので、滞りが無くなるまで我慢してもらうことにした。

 

でも咳の勢いがあまりにすごいので、いったん鍼をぬくことに。

そしてつい、何か吐き出したいことでもあるんですかね?

と聞いてみたら、急に涙が出て止まらなくなった。

 

落ち着いてから聞いたら、怪我した当時のしんどかった状況を急に思い出し、

涙が止まらなくなったとのこと。

そして首をチェックしたら、痛めた場所がゆるんでてびっくり。

 

 

咳というのは異物を吐き出そうとする反射だけれども、

吐き出すのはもしかすると、物理的なものだけではないのかもしれない。。