首の痛みの治療をしていた時の事です。
「首のつけねが詰まって気が流れていませんね~」と話しながら鍼をしていました。
そのとき僕は目をつぶっていたのですが、急に目の前が白く明るくなりチカチカしはじめました。
色が見えるのはよくあることですが、今まで何もなかったのに急に見え始めたので不思議に思いました。
その事を患者さんに話したら、
「先生に全部おまかせするのも悪いと思って…」
と首に意識を集中して、気が集まるイメージしてくれたそうです。
人が集めた気をビジュアルで感じたのは初めてで、おお~っと思いました。
昔から鍼の世界では「意至れば気至る。気至れば血至る」といいます。
意識をしたところには気が集まる、そして気が集まれば血も集まるという意味です。
治療では鍼先だったり、離れた場所にある患部だったり、意識する場所を変えて気を集めます。
そして筋肉の弾力や皮膚の状態を手で触って変化を確認します。
でも今回は患者さんが気を集めるのをダイレクトに感じられてとても新鮮でした。
面白い体験をさせていただき、ありがとうございました!