世界の深さ

写真家の竹沢うるまさんが最近気になっていました。たまたまFacebookで知ったのですが、世界中を旅して撮った写真に惹かれ、先日は茅ヶ崎まで写真展を見に行きました。3年間の旅について書かれた新著「The Songlines」を読み終えたばかりですが、ずっと胸がざわざわしていました。

「世界は広い。僕らが思うよりも遙かに広く、そして深い。広さは大地の広さであり、深さは人の心の深さである」

これは写真集「Walkabout」のあとがきにある言葉です。写真を見ながら世界は本当に広くていろんな暮らしがあるんだ、そしてそこに住む人にとってはそこが世界の中心なんだと思いました。

僕はだいたい大町四つ角の治療室にいるので、世界の”広さ”を感じることはありません。自宅と治療室と昼ご飯を食べに行くYukkohanと、むしろ狭い範囲で日常を送っています。この写真集に惹かれたのも、どこか遠い世界をみてみたい気持ちがあったのかもしれません。

でも治療を通してその”深さ”を日々感じています。体のこと、こころのこと、生きること…。おかげでとても豊かな人生だと思っています。治療室に来てくださる皆様に感謝です。

休診のお知らせ

4/1(水)~4/4(土)までお休みさせていただきます。
日曜日から通常通り診療します。

その間、福岡でおいしいものを食べてくる予定です。
知り合いにオススメを聞き、胃袋が3つぐらい欲しくなってます。

申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

共感すること

先日患者さんから、先生の治療は女性的な感じがすると言われた。他の鍼灸院でも治療を受けたことがあるが、患部を探ったり原因を分析したりと男性的な感じがしたという。それに対して「感じる」とか「寄り添う」とかそんな感じの治療だったと、普段自分が大事にしていることを言葉にしてもらってうれしかった。

体の不調を整えるのにはいろいろなやり方がある。同じ鍼治療でもどうすれば治癒が生じるか考え方が違うし、手技療法も含めそれこそ施術者の数だけといってもいいくらいやり方が違う。それだけ色々な解釈ができる人間の体は懐がひろいともいえる。

けれど体の中に滞った”気”を解放するためには、ただ共感するだけでいいと思っている。共感するといっても話を聞いて「うん、わかるわかる」というのではなく、ただそこにあるものを感じること。具体的には指圧をする手や鍼先に生じる感覚に集中し、ビリビリしたり、熱くなったり、冷たく流れたりするのを感じ続ける。そしてしばらくすると手の感覚がスーッと穏やかになっていく。それと同時に患者さんの呼吸が深く楽になっていく。

そこで大事なのは感じたものを操作しようとしたり、良いとか悪いとか判断するのではなく、ただ寄り添うように感じること。そうは言っても頭の中には常に思考の断片があるので難しい。それをなるべく少なくするために日々瞑想や体操がかかせない。

ゆる体操、3月の予定

最近の僕の課題は地面にやさしく立つことです。普段立ってる時にどれだけ足に力を入れているかようやく気づきまして、足首や膝まわり、股関節周りを固めずに立とうとしています。特にすねの外側に力が入りがちですが、内側の脛骨にきちんと荷重してすねの筋肉の力を抜くと、足にすーっと風が通るような気持ちよさがあります。

このための練習を治療の合間にしていますが、その姿はまるで生まれたての小鹿のよう(笑)ひとり足をプルプルさせているところはお見せできません…

 

さてすっかり遅くなりましたが今月のゆる体操の予定です。

3/14(土)10時~11時半

3/18(水)19時~20時半

3/28(土)10時~11時半

 

参加希望の方、ご連絡お待ちしております!!