先日いらっしゃった患者さん。
毎年この時期になると鼻(鼻翼)が切れて痛いのが悩み。
鼻の内側にできものもできていて押すと痛い。
そのほかにも目の奥が痛くなる。便秘気味。肩が凝る。
上を向くと首がすぐつった感じになると、あちこちに不具合。
脈を診ると「肝」の部が弱くて、熱が体の上部にこもってるような脈。
症状を個別に考えたら多すぎて大変だけど、
どれも「肝」にまつわる症状だから、根っこにきちんと対処すれば大丈夫。
鍼で肝の経絡を補うと鼻の赤みがひいて、できものを押した痛みが減っていきました。
東洋医学の五臓六腑の考え方では、季節ごとに活発に働く臓器があります。
そして春は「肝」
春になると気温も少しずつ上がり、体も活発に動きはじめるのですが、
「肝」がお疲れだとうまく季節の波に乗れなくて、関連する部位に問題が出るのです。
まだ外は寒いですが、治療をしながら春を感じました。