「ぎっくり腰」

7月中はぎっくり腰でみえる患者さんが多かった。

きっかけをうかがうと何もやってないとか、ちょっと前かがみになっただけ、くしゃみし

ただけと、ささいな動作で症状がでている方がほとんど。

 

でもよくよく話を伺うと、仕事が忙しく疲労がたまってたり、おんなじ姿勢で長時間座っ

てたり、冷房で足元から冷えていたり、飲食の不摂生がかさなったり、強いストレスがあ

ったり、女性だったら生理も関係していたりと、もともと体が硬くなってたからだな~と

思う。

 

そこで治療としてはまず体全体の状態を整えること。冷えた胃腸を温めたり、疲労やスト

レスで停滞しためぐりを良くしたりする。それだけで腰まわりの筋肉がやわらかくなるの

を感じるかたが多い。

 

そのうえで症状が出ている腰にアプローチ。痛みの部位や出方にもよるけれど、患部の状

態が冷えて弱って痛くなっている場合と、熱を持って腫れあがっている場合で治療を変えていきます。

 

よくぎっくり腰はくせになるとおっしゃる方が多いですが、痛みの原因となった生活習慣を振り

返ってもらえたらな~、なんて思っています。

 

 

※弱っている場合は鍼で足りなくなってるエネルギーを補う。そしてお灸の熱であたためる

。指圧で押されて気持ちいい場合が多く、症状の出方も比較的マイルド。治療のあとスタ

スタ帰っていかれる方が多い。

 

それに対して熱を持って腫れあがっている場合は要注意。だいたいちょっと動くだけで激

痛が走るような感じ。不用意に鍼やお灸をすると症状がよけいひどくなることがあるので

、患部の周囲から治療して腫れや熱を取り除いて自然治癒力がちゃんと働くような状況に

していく。またかばいの動作で患部以外もあちこちが硬くなるので、2次災害にならない

よう取り除いておく。こちらは普通の生活に戻るまでちょっと時間がかかります…。

 

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