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共感すること

先日患者さんから、先生の治療は女性的な感じがすると言われた。他の鍼灸院でも治療を受けたことがあるが、患部を探ったり原因を分析したりと男性的な感じがしたという。それに対して「感じる」とか「寄り添う」とかそんな感じの治療だったと、普段自分が大事にしていることを言葉にしてもらってうれしかった。

体の不調を整えるのにはいろいろなやり方がある。同じ鍼治療でもどうすれば治癒が生じるか考え方が違うし、手技療法も含めそれこそ施術者の数だけといってもいいくらいやり方が違う。それだけ色々な解釈ができる人間の体は懐がひろいともいえる。

けれど体の中に滞った”気”を解放するためには、ただ共感するだけでいいと思っている。共感するといっても話を聞いて「うん、わかるわかる」というのではなく、ただそこにあるものを感じること。具体的には指圧をする手や鍼先に生じる感覚に集中し、ビリビリしたり、熱くなったり、冷たく流れたりするのを感じ続ける。そしてしばらくすると手の感覚がスーッと穏やかになっていく。それと同時に患者さんの呼吸が深く楽になっていく。

そこで大事なのは感じたものを操作しようとしたり、良いとか悪いとか判断するのではなく、ただ寄り添うように感じること。そうは言っても頭の中には常に思考の断片があるので難しい。それをなるべく少なくするために日々瞑想や体操がかかせない。

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