人が病気になる原因を東洋医学的に分類すると、
内因、外因、不内外因、
という3つに分けられると学生のときに教わった。
内因とは自分の内側の問題、それは感情の乱れ。
外因は自分の外側の寒さや暑さ、湿気など環境の問題。
不内外因とは内でも外でもなく、自分の行動が引き起こしたもの。
たとえば働きすぎ疲れすぎ、飲食の不摂生などが含まれる。
いやいや、姿勢とか筋肉の疲労とか物理的なものが原因で、
感情なんて関係ないでしょ?って昔は思ってましたが、
臨床を通じてそういったケースを数多く目の当たりにして、
いまではすっかり当たり前のことになりました。
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定期的にメンテナンスに来てくださる患者さん。
骨盤を中心にからだ全体がぎゅーってねじれてて、ぎっくり腰の一歩手前ぐらいの感じ。
いつもとは全然ちがうので何かあったか聞いてみると、
仕事の忙しさもそこそこだし、原因は思い当たらない。
でも脈を診ると、すごく細くて弱くて生命力が全然足りてない感じ。
それを伝えると、最近うれしいことがあって興奮して寝れないことが多くて…とのこと。
そのうれしいお話をうかがって、いろいろと納得。
そうですか~、それは体がねじれるほど嬉しいですよね!
理由がわかって、すっきりして治療にあたりました。
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感情ってすごいエネルギーで、体にとても影響します。
一般的に想像するのは、怒ったり悲しんだりとストレスになるようなマイナスな感情だけど、
喜びの感情も爆発的なエネルギー。どれも過ぎれば影響します。