病気の原因

人が病気になる原因を東洋医学的に分類すると、

内因、外因、不内外因、

という3つに分けられると学生のときに教わった。

 

内因とは自分の内側の問題、それは感情の乱れ。

外因は自分の外側の寒さや暑さ、湿気など環境の問題。

不内外因とは内でも外でもなく、自分の行動が引き起こしたもの。

たとえば働きすぎ疲れすぎ、飲食の不摂生などが含まれる。

 

いやいや、姿勢とか筋肉の疲労とか物理的なものが原因で、

感情なんて関係ないでしょ?って昔は思ってましたが、

臨床を通じてそういったケースを数多く目の当たりにして、

いまではすっかり当たり前のことになりました。

 

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定期的にメンテナンスに来てくださる患者さん。

骨盤を中心にからだ全体がぎゅーってねじれてて、ぎっくり腰の一歩手前ぐらいの感じ。

いつもとは全然ちがうので何かあったか聞いてみると、

仕事の忙しさもそこそこだし、原因は思い当たらない。

 

でも脈を診ると、すごく細くて弱くて生命力が全然足りてない感じ。

それを伝えると、最近うれしいことがあって興奮して寝れないことが多くて…とのこと。

そのうれしいお話をうかがって、いろいろと納得。

そうですか~、それは体がねじれるほど嬉しいですよね!

理由がわかって、すっきりして治療にあたりました。

 

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感情ってすごいエネルギーで、体にとても影響します。

一般的に想像するのは、怒ったり悲しんだりとストレスになるようなマイナスな感情だけど、

喜びの感情も爆発的なエネルギー。どれも過ぎれば影響します。

 

咳に関する印象的な症例

ここ最近風邪をひいている方がよく来られます。

梅雨時の天気のせいか、長引いてる方も多いですね。

体力が落ちていたり、薬で症状を抑え込んで仕事してたりすると、

体の奥の方に熱がこもり、すっきりと風邪が抜けない気がします。。

 

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「咳にまつわる印象的な症例」

①麺をすすると必ず咳がでてむせてしまい、お蕎麦が上手く食べれない。

既往症をうかがうと、大きな病気をふくめて両手で足りないくらい。

しかしとても気丈な方で、病気で辛いということはおっしゃらなかった。

 

のどの周辺を触診しても特に気になる所はない。

背中をみると左の肩甲骨の際に強いエネルギーの滞りを感じる。

 

全体の調整のあと、そこに鍼をしてみると急に咳が出はじめて止まらない。

ちょっと苦しいけど、滞りが無くなるまで少しの間我慢してもらう。

 

その間1分くらい?手に伝わる感触が穏やかになってきた。と同時に咳も収まってきた。

するとなにか締め付けられていたものが無くなったように呼吸がすごく楽になったとのこと。

治療の後で、お蕎麦をおいしく食べれるようになり嬉しいと感想をいただいた。

 

②昔高いところから落ちて首を痛めた。その古傷が痛くてしょうがない。

全身の調整のあと患部の処置にうつり、首に鍼をした瞬間にすごい勢いで咳が出始めた。

前の経験があったので、滞りが無くなるまで我慢してもらうことにした。

 

でも咳の勢いがあまりにすごいので、いったん鍼をぬくことに。

そしてつい、何か吐き出したいことでもあるんですかね?

と聞いてみたら、急に涙が出て止まらなくなった。

 

落ち着いてから聞いたら、怪我した当時のしんどかった状況を急に思い出し、

涙が止まらなくなったとのこと。

そして首をチェックしたら、痛めた場所がゆるんでてびっくり。

 

 

咳というのは異物を吐き出そうとする反射だけれども、

吐き出すのはもしかすると、物理的なものだけではないのかもしれない。。

 

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共感すること

先日患者さんから、先生の治療は女性的な感じがすると言われた。他の鍼灸院でも治療を受けたことがあるが、患部を探ったり原因を分析したりと男性的な感じがしたという。それに対して「感じる」とか「寄り添う」とかそんな感じの治療だったと、普段自分が大事にしていることを言葉にしてもらってうれしかった。

体の不調を整えるのにはいろいろなやり方がある。同じ鍼治療でもどうすれば治癒が生じるか考え方が違うし、手技療法も含めそれこそ施術者の数だけといってもいいくらいやり方が違う。それだけ色々な解釈ができる人間の体は懐がひろいともいえる。

けれど体の中に滞った”気”を解放するためには、ただ共感するだけでいいと思っている。共感するといっても話を聞いて「うん、わかるわかる」というのではなく、ただそこにあるものを感じること。具体的には指圧をする手や鍼先に生じる感覚に集中し、ビリビリしたり、熱くなったり、冷たく流れたりするのを感じ続ける。そしてしばらくすると手の感覚がスーッと穏やかになっていく。それと同時に患者さんの呼吸が深く楽になっていく。

そこで大事なのは感じたものを操作しようとしたり、良いとか悪いとか判断するのではなく、ただ寄り添うように感じること。そうは言っても頭の中には常に思考の断片があるので難しい。それをなるべく少なくするために日々瞑想や体操がかかせない。

yuru-chirashi(2月)

お知らせできました!

ゆる体操のお知らせできました!

治療室公認キャラクターのハリーネズミも登場です(笑)

 

今月は2/14(土)と28(土)の2回です。

みなさまのご参加、お待ちしています!!

対極図

うちみ

転倒して背中を打った男性。あとからその前がわの左胸の肋骨が痛くなった。

その場所は以前ひびが入ったことがある古傷。

深呼吸しても痛みがないが、寝返りがつらい。

 

触診するとたしかに胸のあたりに熱感と腫れ、押すと圧痛がある。

腫れをとるのにどこに鍼をしようか考えていたときに、

腹診のときに気になったおへその右下の硬結を思い出し刺鍼。

すると左胸の腫れが減り、寝返りの痛みも減少。

 

胸と背中は体全体でみると陰と陽の関係。

背中を打った衝撃がその反対側に影響がおよんだみたい。

さらに左胸と右下腹はおへそを中心に対角線上にあるから…。

そんな風に上下左右、陰陽表裏で体をみていくのも東洋医学的なやり方です

 

でもわかった風に書いてはいるものの、人の体って不思議だな~といつも思ってます。

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柔道耳

柔道をする人がよくなる症状で、擦れたり圧迫などが原因で起こる。

その方は柔道はしていないけれど耳全体が炎症を起こし、腫れて水がたまってしまった。

病院で水を抜いてもらったものの、またすぐにもとに戻ってしまう。

もう注射で抜いても同じだからと、塗り薬を処方されたがなかなか改善されなかった。

 

触診すると耳全体が熱をもち水っぽく腫れている。

それに加え側頭部のあたりまで熱が及んでいたので聞いてみると、頭も痛かったとのこと。

まずは側頭部にたまった熱をとるため鍉鍼(ていしん:銀でできてる棒のような刺さない鍼)をつかう。

熱が抜けると耳の腫れも少し減った感じ。

そして耳で炎症をおこして一番弱っているところを鍉鍼で補う。

すると最初よりも腫れがひいて耳の輪郭ががすっきり。

その後日をおいてもう一度同じような治療をしたら、腫れもなくなりふつうの耳に戻った。

 

鍼灸の治療は熱の処理が大事。

冷えやのぼせといった体質に近いものから、捻挫や打撲といった急性の熱まで,

寒熱という概念で体の中の熱分布を調節する。

 

整形外科ではシップを貼って様子をみてくださいね~といわれるものでも、

適切に処置すると熱がとれ腫れが引くので治りが早くなることが多いです。

(腫れがおきてしまうと周りの血管やリンパの流れを圧迫するので治りが遅くなる)

 

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本年もよろしくお願いいたします。

大晦日からこちら食べたり飲んだりばっかりでした。

ふだん食べないご馳走が並んでつい箸もすすみ、

三が日を過ぎるころには胃が重くなって後悔。

毎年のことなんですけどね~。

 

ゆる体操をしたら胃の裏から肝臓まわりが硬くて、

ほぐれるまで時間がかかりました。

硬くなっているとちょっとした動作でぴきっと来ることが多いです。

みなさまもお気を付けください。

 

治療室は本日からおこなっています。

本年もよろしくお願いします!

 

(写真は今年のクーカのカレンダー。1月はJustine)

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心とからだの関係性

みなさんにとって今年はどんな年だったでしょうか?

僕にとっては「心とからだの関係性」というのがテーマの年でした。

治療を通じてもいろいろとそういった症例がありましたが、

ヴィパッサナー瞑想に参加したことは大きな経験でした。

 

瞑想では頭の中であちこち飛び回る思考を追わずに、

体の内側に生じる感覚に集中しつづけます。

まさに「考えるな、感じるんだ」の世界です。

 

最初は頭のなかのつぶやきを止めるのにヘトヘトでしたが、

座ることにも慣れて体の中の感覚に集中できるようになると、

たまに浮かぶ思考や記憶とともに体の中が痛かったり熱かったり、

ビリビリしたりぐわーっとなったりするのがわかりました。

ふだんは気づかないけれど、思考や感情はすごいエネルギーでした。

 

そのビリビリしたりするのをただ感じ続けるとやがておさまります。

滞っていたエネルギーが抜けるんだと思います。

そしてその場所を動かしてみるとすごく軽くてびっくりしました。

心と体はやっぱりつながってるんだと、腑に落ちた瞬間でした。

 

治療で患部に触れていると突然強い感情に襲われることがあります。

以前はあやしく思われるのがこわくて伝えなかったのですが、

患者さんに話すと「じつは…」ということが多いです。

そして気づくことで症状がやわらぐケースもあります。

 

鍼治療で、こころもふっと軽くなる。

そんなことができるように来年もがんばろうと思います。

 

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なんちゃってフェイシャル

友人が治療にきて、これから履歴書用に写真を撮るから小顔にしてくれとのこと。

それなら前日に飲みすぎなきゃいいのに…

 

しょうがないので鍼治療に加えて普段はやらない顔回りのマッサージ。

普通に鍼をするだけでも顔色のくすみが取れ、目がぱっちりと大きくなる。

さらに表情筋をゆるめ左右差をなくし、あごのまわりのむくみをマッサージ。

なんちゃってフェイシャルでも結果は上々で、

一週間前にとって気に入らなかった写真とくらべると歴然。

(写真の掲載は拒否されました(笑))

 

やりながら本職の美容鍼ってどこまで目標にやるんだろう?

目じりのしわを一本ずつとったりするのかな?

顔の表情も筋肉だから筋トレもきっと必要だよね、なんて思う。

でも実際に人に会った印象はその人のもつエネルギーの大きさとか質とか、

姿勢とか動きのしなかさとか色々関係するので、

顔だけにこだわる必要はないよな~と思いますが。

 

もし治療の後で面接とかお見合いとかの方はお知らせください。

なんちゃってでよければフェイシャルやりますので(笑)